「生徒、教職員に危害加える」 新潟県内の高校に脅迫文相次ぐ

新潟県内の複数の高校で2023年1月24日早朝、何者かから生徒、教職員に「危害を加える」などと書かれた内容のファクスを受信したことがわかった。各校では教職員が校内や周辺の見回りをするなど、対応に当たった。同日昼までの時点で被害の報告はない。

県教育庁高等学校教育課によると、同日早朝、県内に86校ある、県立高校と中等教育学校のうち、約60校に不審なファクスが届いた。内容は「本日午後、校内にいる生徒や教員に危害を加える」というもの。警察に通報し、各校に注意喚起、安全確保を求めた。

上越市寺町3の私立高校「上越高校」では同日早朝、現金300万円ずつを2つの指定口座に振り込むように指示するファクスを受信した。振込先は東京都内の法律事務所で、振り込まない場合、「生徒、職員に危害を与える」などという内容だった。

同校は警察に通報後、教職員で校舎の施錠や点検などを実施。保護者宛にメールで概要を知らせるなどした。異常がないことを確認したが、この日の授業は5分遅れての開始となった。

上越警察署によると、学校周辺などを中心にパトロールを強化をするなど対応しているという。