上越市の養鶏場で鳥インフルエンザの疑い 村上市に続き今年2例目

新潟県は2023年1月12日、上越市の採卵養鶏場で高病原性鳥インフルエンザを疑う事例が確認されたと発表した。今年に入り、県内では村上市に続いて2例目となる。

県鳥インフルエンザ対策本部によると、同養鶏場では採卵鶏約10万5000羽を飼育しており、同日朝に養鶏場から死亡羽数の増加など、異常がみられるなどと上越家畜保健衛生所に通報があった。同所が立ち入り検査を行い、A型インフルエンザ簡易検査を実施したところ、陽性が確認されたという。県はニワトリなどの移動制限と養鶏場の部外者の立ち入り制限、出入り時の消毒徹底などを指示した。

現在は県中央家畜保健衛生所で遺伝子検査を実施している。陽性が確定し次第、殺処分などの防疫措置が開始されることとなる。

県対策本部によると、国内ではこれまで、家きん卵や家きん肉を食べることにより、鳥インフルエンザが人に感染する報告はないとしている。

上越市は同日、市役所木田第二庁舎農政課内に市鳥インフルエンザ対策本部を設置した。