高田世界館で発見「花の応援団」団旗寄贈へ

上越市本町6の映画館、高田世界館で昨年6月に発見された1970年代の映画「嗚呼(ああ)!!花の応援団」の宣伝用団旗が、上越市内に住む日本大学卒業生らによってこの秋に同大学の校友会に寄贈されることになった。当時大ヒットした全3作のこの映画には、同大学出身者が多数出演。宣伝として全国の映画館に配られた団旗はほとんどが廃棄され、残っているのはこの団旗だけという。

映画「嗚呼!!花の応援団」は76、77年に全3作上映され、架空の大学応援団が舞台。団旗は約100年の歴史を持つ高田世界館(旧高田日活)で昨年6月、市民グループなどが清掃活動を行った際に発見された。

2009年6月、高田世界館を市民有志で整理した際に団旗が見つかった

30年以上前に映画の配給元だった日活が映画館に上映宣伝用として全国に配ったもので、大きさは縦2.4m、横3.9m。

この映画3作にすべてに当時、日大芸術学部の学生だった深見博(現亮介)さんが準主役として出演しており、芸術学部の応援団員や空手部員が多数エキストラで出演していた。これらの経緯から、旗を譲り受けて同大学校友会本部(東京都千代田区)に寄贈したいとの声が上がり、上越市在住の大学OBでつくる日大上越桜門会(高舘徹夫会長)が団旗を引き取った。

団旗は日大校友会県支部を通じて秋にも同大学校友会本部に寄贈される予定。なお6月26日には市内で上越桜門会の総会が開かれ、深見さんが講演を行う。