東中島にごみ焼却施設新設へ 既存施設老朽化

上越市は2011月2月17日、老朽化している同市東中島の一般廃棄物焼却施設、第1、第2クリーンセンターを廃止して、日量180tの処理能力の新たな施設を新設する方針を市議会厚生常任委員会で示した。来年度中に建設に向けた検討委員会を設置し、基本計画をまとめる。

市によると、一般的に焼却炉の耐用年数は25年程度で、第1クリーンセンターは稼働開始から23年目、第2クリーンセンターは17年目を迎えている。老朽化による修繕費用などがかさんでいる上、処理能力も第1、第2の合計で日量138tの7割程度に落ちている。

市は現存施設の延命化や大規模改修、一部新設など4案を専門家を交えた委員会で昨年から検討してきた。市の試算では新設の事業費は110億9000万円で、現存施設を延命化した場合の53億9000万円に比べて高いが、運転にかかる管理費などを加えた5~30年経過後の実質的な負担額では、新設の場合が最も安い。このほか環境への負荷も新設が最も少ないことなどから新設が適当と判断した。

新設のための用地は現存施設に隣接する場所に確保済み。来年度中に、焼却炉の方式や建設・設計・事業運営方法などの具体的な手法などを検討して計画をまとめる。

写真・東中島に2基ある現在のクリーンセンターは廃止される予定