大雪に備え国道と高速道路の交通確保万全 高田河川国道事務所とネクスコ東日本が除雪出動式

これから訪れる本格的な冬を前に、国土交通省高田河川国道事務所とネクスコ東日本新潟支社上越管理事務所は2022年11月1日、新潟県上越市内でそれぞれ除雪出動式を開いた。今冬はラニーニャ現象の影響で大雪となる可能性もあるとされており、除雪業者の代表が安全確保に向けて決意表明したほか、除雪車両のデモンストレーションなどが行われた。

高田河川国道事務所

高田河川国道事務所(堀尚紀所長)は同日に「道路雪害対策支部」を設置し、同市寺の上越除雪ステーションで式典を開いた。式には委託業者4社の46人をはじめ同事務所職員、来賓として上越、妙高、糸魚川の3警察署の交通課長ら3人の計約60人が出席した。管理路線は国道8号、18号の約128km。4社が「能生、糸魚川」「大潟」「妙高」「藤沢、上越」の各工区を担当し、道路交通を確保する。

委託業者4社46人らが出席した除雪出動式

式の冒頭、堀所長は「3年連続、大雪となる覚悟を持って除雪作業に取り組む必要がある。これまで培ってきた経験や技術を生かし、万全な交通確保に努めていただきたい」とあいさつした。

委託業者を代表し、ハイウエイ・リバーメンテナンスの西山勇代表取締役が決意表明に立ち、安全確保に向け、「迅速、適切な除雪作業」「無事故無災害」「機械の点検整備」「作業手順遵守と健康管理」の実施を宣言。「安全、安心して利用できる道路確保を目標に最善の努力をする。8号、18号線の交通確保に精一杯努めることを約束する」と力強く述べた。

ネクスコ東日本

ネクスコ東日本新潟支社上越管理事務所(小林健司所長)は、同市富岡の同事務所敷地内で安全祈願祭と出動式を実施。グループ会社や委託業者、高速道路交通警察隊など関係機関から124人が出席し、作業の安全、無事故を祈願した。

除雪作業の無事故を願った安全祈願祭

同事務所の管轄は、北陸自動車道柿崎インターチェンジ(IC)―朝日IC間、上越ジャンクション―上信越自動車道信濃町IC間の約130km。管内9か所の除雪基地に120台の車両を配備し、最大250人態勢で作業に当たる。

上信越道で10日から、北陸道で15日から始まる雪氷対策期間を前に、小林所長は「昨年、一昨年と大変厳しい環境の中、昼夜にわたり最善を尽くしていただいた。今年も同じような大雪に備え、情報共有と緻密(ちみつ)な連携の下、地域の生活を支えているという誇りと使命感を持ち、交通確保をお願いしたい」と述べた。