2022妙高市長選 新人同士の一騎打ち 城戸陽二氏、宮澤一照氏が第一声

任期満了に伴う妙高市長選が2022年10月23日告示され、無所属で新人の2人が立候補し、7日間の選挙戦に入った。立候補したのは届け出順に、前市観光商工課長の城戸陽二氏(55)と、前妙高市議の宮澤一照氏(56)。投票日は10月30日で、即日開票される。10月22日現在の選挙人名簿登録者数は2万6358人。

立候補した城戸氏(左)と宮澤氏(右)

前妙高市課長の城戸陽二氏(55)

妙高市勤労者研修センター芝生広場で出陣式を行った城戸氏

城戸氏は、午前8時20分から上町の妙高市勤労者研修センター北側の芝生広場で出陣式。衆議院議員の高鳥修一氏、今期限りで引退する入村明市長や横尾幸秀県議(妙高市選挙区)、多くの市議らが顔をそろえた。会場には約250人(主催者発表)が集まった。

選対本部長の長崎一男氏が「一丸となって力強くまい進したい」と口火を切り、来賓の入村市長が「彼と仕事をして4年間。仕事には裏表がなく、人間としての優しさや、次の時代をどうしたらいいかという信念を持っている」と激励。自民党県連会長の高鳥衆議院議員は「イエスかノーで選挙をして失敗し、市政が停滞した実例がたくさんある。どちらが国や県と連携して円満に妙高市を発展させることができるのか。城戸候補を上回る人はいない」と、力を込めた。

城戸氏は「市民が抱えるニーズは多様化している。これらに応えるためには何よりも市政の安定が第一。32年間の行政経験を生かし、今ある市政をさらに発展させる。特に子育て支援に重点を置き、妊娠から切れ目ないサポートを行う子供家庭センターの設置や、中学校までの給食費の無償化に取り組む。新図書館等複合施設はこれからの子供のために必要な施設。中心市街地の活性化にも寄与し、人口減少に挑戦する今だからこそ必要な施設である」と決意を表明した。

前市議の宮澤一照氏(56)

高柳1で第一声を上げる宮澤氏

宮澤氏は午前8時30分から高柳1の選挙事務所近くの空き地で、出陣式を行った。妙高市出身の秋山三枝子県議(上越市選挙区選出)や旧妙高高原町の岡山紘一郎元町長、支持者など約80人(主催者発表)が集まった。

後援会長の渡部道宏市議は、「妙高市は今までいろんなことで圧力を受け、したいことができない市だった。宮澤が切り開き、自由闊達(かったつ)な議論や行動ができる市に変えていく」と支援を訴えた。来賓の岡山氏は現入村市政について「20年、箱もの中心にやってきた。(市議会は)市長に対して何も言えない」と批判し、「城戸候補は入村市長の後継指名を受けている。宮澤さんに期待したい」と語気を強めた。

だるまに片目を入れ、マイクを握った宮澤氏は「入村市長は妙高市について『ハンデのある妙高市で人口は増えない』と言っていたが、われわれはこの20年必死になって人口を増やそうと頑張ってきたのに、そんなこと言っていいのか。妙高市を守るのは私しかいない。アイデアと行動力で、人口を増やすことを誓う」と決意を述べた。「私は入村政権にとことん歯向かう。私と旧妙高村、妙高高原、新井の皆さんの結集こそが、打倒する力になる」と熱く訴えた。

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