上越市の新教育大綱はわずか6行 「わくわく」「かっこいい」 斬新な手法で理念強調

新潟県上越市は教育の根本理念を示す新たな教育大綱を策定した。大綱は通常数ページにわたる文書だが、「わくわくを未来へ」と題した新たな教育大綱は1ページで、本文はわずか6行の斬新なものとなった。

教育大綱は、地方教育行政法に基づくもので、市長と教育委員会で構成する総合教育会議で協議し、市長が定める。同市では前回2015年に初めて策定しており、序文、基本政策、重点施策などを定めていた。

新たな大綱は今年2月と5月に同市総合教育会議で協議し、7月15日に策定した。

中川幹太上越市長が策定した新たな教育大綱(全文)

6行の文章は「学ぶって、かっこいい」で始まり、「上越市は、あなたのわくわくする学びを支えていきたい」と締めくくっている。

7月21日、記者会見して新大綱を発表した市川均教育部長は「市民と共有したい学びのイメージと、学びに向かう心持ちを表現した。大切にしたい理念がどうしたら伝わるかを考えてこの形になった」と説明した。

新大綱は市のホームページに掲載されている。今後は動画を作成するほか、教育関係のイベントで紹介するとしている。