上越市が高額介護サービス費15人支給不足 システムの設定ミス

新潟県上越市は2022年6月6日、介護保険サービスの1か月の自己負担額が上限を超えた人に超過分を支給する「高額介護サービス費」の算定にミスがあり、利用者15人への支給額が、合計18万9595円不足していたと発表した。

市によると、高額介護サービス費のうち、公的医療制度から自己負担額軽減の助成を受けている難病患者が、訪問看護などの介護保険サービスを利用した場合の算定で誤りがあった。利用者負担額を含めずに計算していたため、支給不足が発生した。システムの設定ミスが原因で、システム改修を行った。

支給不足は、昨年末に国の通知を受けて調査したところ、2019年12月から2022年2月までの利用分で確認された。全国の自治体で同様の事例が相次いでいる。

市は対象者を訪問して謝罪するとともに、直近の高額介護サービス費支給日である7月15日に不足分を追加支給する。

市高齢者支援課は「検証作業を複数人で実施するなど強化し、再発防止に努める」としている。

*6月7日追記 「高齢者支援課」の名称に誤りがあったため訂正しました。