約700本の八重桜咲き誇る 上越市の五智公園で見頃

新潟県上越市五智6の五智公園で約700本の八重桜が見頃を迎えている。満開となった2022年4月24日は、休日とあって大勢の市民が訪れ、濃いピンク色の花びらが幾重にも重なる大ぶりの花を眺めていた。

満開となった五智公園の八重桜(2022年4月24日撮影)

同公園の八重桜は、桜の名所として知られる同市の高田城址公園のソメイヨシノよりも遅く咲き始める。大半は、色鮮やかな濃いピンクの花びらが集まり、ふんわりとした小さな丸い玉のように見える「カンザン」で、ほかに薄ピンク色の「ジョウゲツ」もある。

里山の新緑とのコントラストも見どころ

この日は、公園内の八重桜の植樹や管理、希少植物の保全などを行っている「五智公園を育てる会」主催の春の観察会が開かれ、会員や市民約20人が参加。標高100mの展望台まで散策しながら、満開の八重桜や公園に自生するさまざまな植物を観察していた。

花びらが集まり小さな丸い玉のように見えるカンザン

同会の槇嶋誠太郎会長(77)は「八重桜の濃いピンク色と山の芽吹きの緑色、青空がそろうと本当に素晴らしい。ぜひ、五智公園に来ていただきたい」と話していた。

八重桜の見頃は4月末頃まで。