上越市が4月からガス料金値下げ 小売自由化で割引制度も新設

上越市ガス水道局は今年4月から、都市ガスなどの料金を値下げする。またガスの小売が全面的に自由化されることに伴い、子育て世帯などを対象に新たに割引制度を設ける。同局の試算では、都市ガスの場合、標準的な家庭で1か月あたり233円の値下げとなる。

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同局が原料ガスを購入してる国際石油開発帝石は今後、オーストラリアで自社開発したガス田の液化天然ガス(LNG)を輸入する。また、LNG輸入価格が下落していることから、今年4月1日から都市ガス料金を値下げする。

都市ガス料金は1立方m当たりの平均単価で5円60銭値下げとなり、実質平均改定率はマイナス4.98%。1か月に39立方mを使う標準的な家庭で試算した場合、現行の月額4771円から同4538円になり、233円の値下げとなる。

大潟区に供給している液化石油ガス(LPG)事業についても、値下げする。1立方m当たりの平均単価で65円26銭の値下げとなり。実質平均改定率マイナス14.42%。1か月に6立方m使用する標準家庭で、現行の月額2937円から同2516円と421円値下げとなる。

また今年4月からガス小売が全面的に自由化され、競争に対応するため、新たに割引制度を設ける。住宅の新築など新規物件に都市ガスを新たに導入した場合、契約開始から3年間、従量料金を5%割り引く。子育て家庭に対する割引として、新規物件の割引対象世帯で中学校3年生までの子どもがいる場合、さらに5%割り引き、合計で10%割引となる。