東京五輪の聖火の巡回展示が2021年2月19日、新潟県内でのトップを切って妙高市で始まった。昨年3月にギリシャから運ばれた聖火と、「桜ゴールド」に輝くトーチが市民らに公開された。
巡回展示は五輪、パラリンピックに向けて機運を盛り上げようと、昨年11月から全国で行われている。県内では妙高市を皮切りに、小千谷、加茂、新潟、胎内の5市で2月23日まで行われる。
オープニングで入村明市長は「新潟県で初めて妙高市に(聖火を)お届けいただいた。皆さんと一緒にこの大会が成功裏に終わるよう祈念したい」とあいさつした。
会場となった妙高高原体育館には、高さ30cmのランタンにともされた聖火や、聖火リレーに使用されるものと同じ高さ71cm、重さ1.2kgのトーチが展示された。
午前10時から始まった一般観覧は、新型コロナウイルス感染症防止のため、事前に整理券を配布し時間を区切って行われた。午前中は市立妙高高原中の全校生徒87人、午後からはこの日に開かれた「信越学童親善スキー大会」の参加児童も観覧した。参加者は聖火をバックに記念撮影したり、トーチを持って重さを確かめたりするなど、五輪に向けて夢を膨らませた。
地元妙高高原地区の主婦(69)は「まさか妙高高原で聖火やトーチが見られるとは思わなかった。コロナ禍が治まり、東京五輪が無事開催できれば」と話していた。