新井の中心市街地からスーパー消滅 8月末でサンライズ閉店

新潟県妙高市朝日町1の新井駅前にある商業集積施設「さん来夢あらい」のキーテナント「スーパー サンライズ」が2017年8月末で売り場を閉め、9月からは「仕出し料理専門店サンライズ」として再出発した。スーパーは市民らが出資し2004年3月3日に開店したが、周辺に食品を扱うドラッグストアなどが次々と開店し、採算がとれなくなっていた。

売り場を閉鎖したスーパー サンライズ
2017-09-04 サンライズ閉店

旧新井市街地にはこたや、アキヤマ、越中屋など、スーパーや生鮮食品を扱う百貨店などがあったが、いずれも閉店。スーパーサンライズは “徒歩で買い物ができる店” を要望する住民の声を受け、周辺の会社経営者など約50人が計5000万円を出資して開店した。店舗面積は約600平方mあり、生鮮食品から総菜、インスタント食品、日用雑貨、酒類まで幅広い品ぞろえを誇っていた。

高齢化に伴う中心市街地の人口減などから、オープンして間もなく採算は厳しい状態になった。しかし、その後始めた仕出し料理、宴会のケータリングが評判で、「仕出し料理部門であげた利益を、スーパー部門で食いつぶす状態が続いていた」(竹内昇店長)と話す。

オープンしてから13年半のうちに、周辺には食品も扱うドラッグストアが3店オープンした。中でも昨年12月に直線距離で500mしか離れていない駅裏に、クスリのアオキ新井店が開店したのが閉店の引き金になった。

サンライズのパート従業員16人は全員解雇し、新たに4人と再契約。店長を含む計6人で、スーパーの厨房を使って仕出し料理とケータリングを継続している。閉鎖した売り場の活用は未定。「さん来夢あらい」はオープン時、13店のテナントが入っていたが、3年前に衣料品の「このみ」が移転するなど、厳しい状態が続いている。

仕出し料理の予約は0255-70-0773。合計金額3000円以上で無料配達している。

サンライズ