しなの鉄道の観光列車「ろくもん」が上越に! トキ鉄「雪月花」との相互乗り入れで

新潟県上越市の高田駅に2018年4月7日、長野県上田市の「しなの鉄道」(玉木淳社長)の観光列車「ろくもん」が初めて乗り入れた。深い赤色が目を引く観光列車が高田駅に到着すると、集まった地元住民から大きな歓声が沸き起こった。

初めて上越へとやって来たしなの鉄道の観光列車「ろくもん」
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姉妹都市である上越、上田両市の交流促進や地域活性化などを目的に、上越市のえちごトキめき鉄道(嶋津忠裕社長)のリゾート列車「雪月花」としなの鉄道のろくもんの初めての相互乗り入れ企画として実施された。ろくもんの乗り入れはこの日限定で、4月13日にはトキ鉄の雪月花が直江津駅を出発して上田駅へと向かう。

ろくもんは長野市から軽井沢町までを走る3両編成の観光列車。この日は上田駅を出発し、母袋創一上田市長や玉木社長をはじめ、上田市などから訪れた観光客ら計69人を乗せて高田駅へとやって来た。乗客は、車内で上越地域の田園や妙高山といった沿線の風景を堪能しながら、長野県の名店の洋食や同県産ワインなどを味わった。

本県に初めてやって来たろくもんを出迎えようと、高田駅では嶋津社長や越後上越上杉おもてなし武将隊をはじめ、地元住民らがスティックバルーンを振るなどして歓迎した。乗客は高田駅で下車すると、上越での観光を楽しむため、それぞれが高田の町へと繰り出していった。

長野市から訪れた男性(55)は「ろくもんに乗るのは2回目だが、とても乗り心地が良かった。これから桜で有名な高田公園へ行って、お花見を楽しみたい」と語った。嶋津社長は「長野でも人気の高いろくもんが、上越市内を走っている姿を見ることができ、とても感慨深い。今度は雪月花が長野県へお邪魔するが、相互乗り入れを通じて地域を盛り上げていきたい」と話していた。

4月13日に上田駅へと向かうえちごトキめき鉄道の「雪月花」
リゾート列車雪月花

雪月花は4月13日に初めて上田駅へ乗り入れる。直江津、高田、上越妙高の各駅から乗車でき、洋食とワインが付く「午前便」と、上田駅を出発し和食とワインが提供される「午後便」がある。残席状況などの問い合わせは、雪月花予約センター025-543-8988