2017年10月19日午前、越後富士とも称される妙高山(標高2,454m)の山頂付近が雪化粧している様子が、ふもとの上越、妙高の両市内から見られた。昨年と比べて11日早い。
妙高市の妙高高原駅前にある妙高市観光協会は午前8時30分頃、「山頂付近が白くなっているのが、目視できた」と冠雪を確認した。
標高750m付近にある同市関川の妙高高原ビジターセンターでも、「午前9時30分過ぎ、山頂付近から標高1600m付近にかけて、雪で白くなっている様子を確認した」と話す。外輪山の赤倉山も白くなった。
上越市や妙高市の市街地からは午前中、雲の合間から山頂付近が白くなった妙高山が望めた。火打山(標高2,462m)も冠雪した。午後には厚い雲で覆われた。
上越市高田では、午前4時19分に最低気温10.5度を記録し、この秋一番の冷え込みとなった。妙高市関山でも最低気温が8.8度まで下がった。
新潟地方気象台は「日本の南に秋雨前線が停滞しており、北にある雨雲が北陸を覆っている。雪が降ったのは日本海にある高気圧から冷たい空気が流れ込んだため」と話している。
妙高山の初冠雪は、2007年10月に高田測候所(上越市大手町)が無人化された際に気象庁の観測項目から外れている。同測候所無人化以前の妙高山初冠雪の平年値は10月15日だった。