第1候補は現在地に 医療センター病院建て替え議論終結 院長らからは異論も

上越地域医療センター病院の改築に向け昨年7月から検討してきた上越市の同病院基本構想策定委員会(畠山牧男座長)は2018年2月28日、5回目の会合を開き、建設場所について、財政面などを考慮して現在地(南高田)を第1候補としつつ、院長らの反対意見に配慮するよう市に求める報告書をまとめることを決めた。今月中に市に報告書を提出する予定で、最終的には市長が決めることになる。

建設地などについて最終的に意見を集約した第5回の会合
DSC_0006

住民要望の3か所から選定

候補地は、現在地の南高田、上中田北部土地区画整理事業地内(上中田)、上越妙高駅北側の家具工場跡地(大和6)の3か所。いずれも地元住民らが市に要望している。前回2月2日の第4回会合では、現在地の80億円前後に対し、上中田、大和6とも100億円を超えるという建設コストの試算が示されていた。

map

建設コスト、福祉連携で現在地に

第5回会合では、複数の委員が、建設コストの優位性に加え、福祉や地域との連携などの観点から、現在地での建て替えを推した一方、従来から「発展的リニューアルなら上中田」と主張していた医療センター病院の正副院長らが異議を唱えた。

「机上の空論、砂上の楼閣」と異論

石橋敏光院長は「(配布資料にある)医療と福祉の連携などは理想的で立派だが、病院の実態と随分かけ離れている。机上の空論、砂上の楼閣というか、現場にいるものとしては現実味が感じられず、コメントしようがない」と反論した。また、上越妙高駅近くの立地をいかして大和6への移転を主張する委員もいたほか、「今回の話は、病院と市の考えに齟齬がある気がしてならない。ベクトルを同じにしないとだめだ」との声も上がった。

全員一致ではなかったが…

畠山座長は、「全員が100%これでいいという結論にならなかったが、お金の話も大事で、現在地が第一だが、アクセスなどさまざまな問題に市は十分に配慮して、市民の皆さんや病院の職員が納得する素晴らしいもの作ってほしい」とまとめた。

今月下旬の次回会合で報告書をまとめる。

関連記事