新潟県上越市は2017年10月17日までに、市指定のごみ袋について、今年7月以降、市民から「薄い」「開けづらい」といった苦情が寄せられていると発表した。市によると、袋の厚さが以前よりも薄く見える製品が流通しているが、調査した結果、強度などの品質に問題はないとしている。口が開けづらいものがあるため、希望すれば交換に応じている。
市生活環境課によると、市民から24件(16日現在)の苦情が寄せられており、製造業者のバイオポリ上越(同市辰尾新田)や同課が調査した。その結果、今年3〜5月に製造された約300万枚の一部に、通常より色が薄く表面がなめらかな仕上がりになったものがあった。薄く見え、開け口が密着して開けづらい場合もあるが、厚みや強度に問題はなかったという。
指定ごみ袋は、古米などを原料としたバイオマスプラスチック製で、製造過程で原料の状態に合わせポリエチレン樹脂を調整した結果、袋の色が薄く、手触りも柔らかな仕上がりとなったという。市では「袋の表面がなめらかになったことで密着して静電気も帯びやすくなり、開けづらくなった」と説明している。
同市の指定ごみ袋は昨年、一部で破れやすい不具合が見つかり自主回収や交換を行う事態となったが、市は不具合の認識から5か月後に上越タウンジャーナルなどが報道するまで市民に公表しなかった。交換にもレシートや現物が必要としたことなどから、市民や市議会から強い批判を受けた。
交換などの問い合わせは、上越市生活環境課025-526-5111、または(株)バイオポリ上越025-527-5525。
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