原子力発電所に関する住民の疑問や不安にこたえる「東京電力コミュニケーションブース」が2016年9月27日まで、新潟県上越市土橋の市市民プラザに開設されている。期間中は東京電力ホールディングス新潟本社の社員ら6人が常駐し、来場者の質問などに答える。
福島第一原子力発電所の事故を踏まえた柏崎刈羽原発の新たな安全対策などについて知ってもらおうと、昨年10月から県内各地で開催している。上越市での開催は2回目で、今回は9月20日から開催している。
会場では、原発の機能や安全対策に関する40点以上のパネルを展示し、希望に応じて社員らが一枚ずつ解説したり、質問に答えていく。柏崎刈羽原発で新たに設置した防潮堤の説明や、用炉心冷却装置の予備電源として導入した発電車や電源車などの詳細を紹介する。
体験ブースでは、身近にある物の放射線測定ができるほか、小型のプロペラや水車を用いた風力、水力発電の体験もできる。原子力発電所の小型模型も展示されており、水を沸騰させ、蒸気でタービンを回転させる過程を目にすることができる。
同社担当者は「福島での事故の経緯や、柏崎刈羽原発での安全対策について知っていただき、市民の皆様からご意見をいただけたらありがたい」と話している。
開催時間は午前10時から午後5時。