妙高市が豪雪災害対策本部を設置 屋根崩落や流雪溝あふれ床下浸水も

強い冬型の気圧配置の影響で大雪となった新潟県妙高市は2022年2月6日、豪雪災害対策本部を設置した。同日午前9時時点の積雪が妙高高原地域で342cm、妙高地域で280cm、新井地域193cmとなり、いずれも今冬最深積雪を記録した。同市内では雪で店舗の屋根の一部が崩落したり、流雪溝があふれて床下浸水したりする被害が出ている。

妙高市朝日町1(2022年2月6日午後1時頃)
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妙高高原地域に県災害救助条例適用

同日、県は同市の妙高高原地域に県災害救助条例を適用した。条例適用により一人暮らしの高齢者など要援護世帯の除雪費用を県と市で2分の1ずつ負担する。

前日から激しい降雪が続き、市によると6日午前9時までの24時間降雪量は、妙高高原地域(頸南消防署)で85cm、妙高地域(同市妙高支所)で70cm、新井地域(新井消防署)で56cmを記録した。

流雪溝に雪詰まり洪水

市によると、建物被害は、流雪溝に雪が詰まり水があふれて床下浸水した住宅兼店舗が1軒、雪の重みで屋根の一部が崩落した店舗が1軒あった。市内では6日午後から幹線道路の拡幅除雪を行っており、雪で通行に大きな支障は出ていない。また雪が降り始めた4日以降、除雪中の事故などの人的被害の報告はない。

流雪溝の水があふれ冠水した道路(2022年2月6日午前、白山町4付近)
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流雪溝からあふれた水が車庫に流れ込んだ住宅(2022年2月6日午前)
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本部長の入村明市長は「市道は1車線でも必ず確保することが大事。大量の新雪の下にはザラメ雪があり、表層なだれが起きる状況が目の前にある。もうすぐ春になるが今一度、気を引き締め難局を乗り切ってほしい」と指示した。

豪雪災害対策本部会議で指示する入村市長
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