前副市長の野澤朗氏が支援する市民と一緒に出馬会見

10月31日投開票の任期満了に伴う上越市長選挙で、同市の前副市長の野澤朗氏(63)が2021年6月6日、同市新光町1の事務所で記者会見し、立候補を正式表明した。同氏に共感する市民とともに会見に臨み、出馬の決意や基本理念などを語った。

基本理念などを語る野澤氏 DSC_4877

野澤氏は「少子高齢化と人口減少で地域や市全体の活力が失われつつあることに加え、コロナ禍でまさに正念場。未来に向かう重要な分岐点。上越市が可能性に満ちたまちであると信じ、市民の知恵と力を合わせて未来へ向けて歩みを進めて行くべきと確信した。大好きなこのまちと大好きな皆さんと気持ちを合わせてより良いまちにしていきたい」と立候補の決意を語った。

政策発表は約1か月後としたが、基本理念として、「人」「経済」「安心」「前進」「楽しさ」「斬新な手法」を掲げた。また、大切にしたいテーマとして「アフターコロナ時代、人口減少時代を描く」「旧14市町村のバランス良い成長」「上越市を愛するすべての人たちとつくる未来」「挑戦する市政」「『対話』と『納得』」の5項目を示した。

野澤氏が副市長時代に意見交換してきた中で、同氏に共感する市民らで作ったという「(仮称)上越の未来創造実践会議」のメンバーのうち6人が会見に同席。それぞれ野澤氏の人柄などについて語り、「野澤さんに上越を託したい」などと思いを述べた。

共感する市民らで作ったという「(仮称)上越の未来創造実践会議」のメンバーととに会見する野澤氏 DSC_4841

(写真撮影用にマスクを外しています) DSC_4918

野澤氏は、同会議のほか、広く市民や各種団体などと意見交換を行い、公約を作るとしている。

後援会は同日時点で設立されておらず、野澤氏が代表の政治団体「上越の未来創造実践研究所」を5月25日に設立し、政治活動を行っている。

次期市長選では、現職の村山秀幸氏(72)は立候補しないことを表明。前回村山氏に惜敗した元市議の中川幹太氏(45)のほか、佐渡市の行政書士後藤浩昌氏(60)が立候補を表明している。また、元市長で昨年の市議選でトップ当選した宮越馨氏(79)の動きも注目されている。

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