ドイツ柔道選手団が東京パラ事前合宿誘致を目指す上越市へ メダリストも練習に汗

2020年東京五輪・パラリンピックに向け、パラリンピック柔道ドイツ代表選手団の事前合宿誘致を目指す新潟県上越市で、ドイツの柔道選手団が2018年8月7日から合宿を行っている。パラ柔道メダリストの選手や21歳以下の若手選手、コーチなど23人が同市で練習に汗を流している。

練習に励むドイツ人選手
20180809市長ドイツ選手団視察

上越市は「2020年東京オリンピック・パラリンピック上越市合宿招致委員会」(委員長・村山秀幸市長)を立ち上げ、事前合宿誘致活動を推進。既に、東京五輪体操競技の同国代表選手団の事前合宿地に選定されている。

今回の合宿はパラ柔道同国代表選手団の事前合宿地誘致活動の一環。8月9日には、拠点である同市本城町の高田スポーツセンターで、新潟県警の警察官や地元の高校生など、国体出場を目指す選手らと総勢約40人で練習。村山市長も訪れ、上越地区柔道連盟の竹原貞勝会長 (70) の説明に耳を傾けながら、寝技の練習に取り組む選手たちの様子を視察。ドイツ人選手と談笑する場面もあった。

選手たちと談笑する村山市長(左)
写真①20180809市長ドイツ選手団視察

村山市長は「地元の選手も多く集まって、ドイツの選手と一緒に練習できるのは上越の競技力向上にも大きいと思う。合宿地としての充実ぶりや地域の支援、思いを持ち帰って、検討していただけるものと思う。我々としては(誘致に)ベストを尽くしたい」と話した。

2016年のリオデジャネイロ・パラリンピック銅メダリスト、ニコライ・コルンハースさん (25) は午前の練習を終え、「練習3日目で疲れもあるが、親切な日本人選手といい練習ができた。昨日は海にも行った。上越はすごくいいところ」と話していた。

選手らは8月10日に上越高校を訪れ、料理を通じた生徒たちとの交流をする予定。8月16日まで合宿を行い、17日に帰国する。