飼い犬にかまれる事故多発 上越保健所が注意喚起

2016年4月以降、新潟県上越市や妙高市で人が飼い犬にかまれる事故が相次いでいる。5月末までの2か月間で、昨年1年間の発生件数と同じ7件に達しており、上越保健所では飼い主などに注意を呼び掛けている。

同保健所によると、事故は配達員などが訪れた際に玄関先や庭先で発生したり、ドッグランなどで起きている。7件中6件が中・大型犬によるもので、中には緊急搬送された事例もある。動物が活発に動く時期に入っており、飼い主にリードなどの点検や玄関扉の状態確認、飼い犬へのコントロールの徹底などを呼び掛けている。

上越動物保護管理センターの獣医師、村中幹宏さんは「事故が相次いでいるが、飼い主の注意で件数は減らせる。小さい子供は、好奇心からいきなり手を出してかまれることもあるので、事前に飼い主に触っていいか確認してほしい」と話した。

県動物の愛護及び管理に関する条例では、飼い犬が人に危害を加えた場合、飼い主は直ちにその犬を獣医師に検診させなければならず、違反した場合は5万円以下の罰金または科料に処することになっている。