名称は「ロッテアライリゾート」 旧新井リゾート来年12月に全面オープン

新潟県妙高市は2016年6月3日、韓国のホテル大手「ホテルロッテ」が進めている旧新井リゾートのリニューアルに向けた進捗状況を市議会に説明した。当初今年12月に予定していた一部オープンをやめ、2017年12月に全面オープンすることになった。また名称は「ロッテ アライリゾート」に決まった。

当初、一部のホテルやスキー場を今年12月にオープンする予定だったが、「工事を安全に進めるため」として取りやめた。名称については、同社が独自にアンケート調査を行ったところ、「アライリゾート」がスキー愛好者の間でブランド化しており、海外での認知度も高かったことから「ロッテ アライリゾート」に決めたという。

コンセプトは「アジア最高のスキー場」として、遊びや宿泊、食などの魅力を打ち出し、ファミリー層から上級者まで幅広い層を取り込むとしている。大規模な温泉施設のほか、森の中に張ったワイヤーを滑車で滑り降りるジップラインや車輪の付いたソリで長い滑り台を下るアルパインスライドなど、グリーンシーズンでも楽しめる施設も設ける。

今年5月から新たに温泉掘削工事や全てのリフトやゴンドラのワイヤー交換工事に着手した。7月からはホテルや改修工事などが始まる予定。

新井リゾートは1993年、当時のソニー関連会社や当時の新井市が出資し、大毛無山 (1429m) にスキー場とレストラン、ホテルを備えた滞在型レジャー施設を開発してオープンした。利用客が落ち込み、2006年に運営会社が経営破綻して営業を停止した。同市両善寺や窪松原などの合計約200万平方mの土地と建物は市税の滞納で公売にかけられた。

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