ストローは紙製に変更 「お蕎麦 慶」が脱プラスチックの取り組み

新潟県上越市藤塚の「お蕎麦 慶」と同市藤巻の「そばかつ慶兆」(関口義宏社長)の系列2店舗は、プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化していることを受け、これまで使用していたプラスチック製のスプーンやストロー、フォークなどを今月から廃止した。環境保護の取り組みとして大手の飲食チェーンなどで同様の動きが見られるが、地域の飲食店からも環境に対する意識を広めようと、水に溶ける紙製などに切り替えた。

系列店舗のうち「お蕎麦 慶」だけでもこれまで、毎月出るプラスチックごみの量は約20kgに上っていたという。関口社長(43)が海外で海の砂浜一面にプラスチックごみが捨てられている現状を目の当たりにし、深刻な海洋汚染を危惧。小規模の店舗からも対策を講じていこうと、ストローは水に溶ける紙製のものに変更し、スプーンやフォークは間伐材を利用した製品にした。持ち帰り用に使用していたプラスチック製のパックも廃止。竹の皮で包むようにする徹底ぶりだ。

「お蕎麦 慶」が導入した、紙製のストローや間伐材を使ったスプーンとフォーク
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関口社長は「小さい店舗でも誰かがやっていかなければいけないと思った。少しずつ意識が変わっていくといい」と話している。

同様の取り組みは、妙高市関川の「芭蕉苑」、群馬県草津町の「湯畑横丁 銀の鈴」の残る系列2店舗でも12月から始める予定。