一斉雪下ろしの排雪70%完了 400馬力のロータリー除雪車も稼働

新潟県上越市高田地区などで2021年1月23、24日に行われた一斉雪下ろしの専用雪捨て場となっている市内3か所に、連日大型ダンプで雪が運び込まれている。このうち、同市本城町の高田城址公園南堀では、400馬力のロータリー除雪車が稼働し、オーレンプラザ駐車場から堀に向かって雪を飛ばした。市によると26日正午時点で、一斉雪下ろしの排雪作業の約70%を完了したという。

一斉雪下ろし専用の雪捨て場として、やぶの川辺公園(東城町1)と上越総合運動公園(戸野目古新田)とともに開設された高田城址公園南堀では、オーレンプラザ駐車場で排雪作業を実施。市に貸し出された国交省高田河川国道事務所が所有する最高出力のロータリー除雪車が稼働した。通常の除雪車の約1.5倍となる400馬力の車両で、1時間あたりの最大除雪量は4200t。次々に到着する大型ダンプが荷台から下ろした大量の雪をかき込み、南堀沿いに並ぶ桜の木を越えてアーチ状に飛ばしていった。

作業に当たっていた上越商会の監督者(60)によると、排雪作業は午前8時30分から午後9時まで実施。「休憩を取りながら作業しているが、人手不足と高齢化で交代要員がいない。いろんな会社の方が頑張っているので、今週をめどに雪を片付けたい」と話していた。

飛ばされた雪が積もった高田城址公園の外堀では、関川の河川水を導入した消流雪設備が今月12日から本格的に稼働し、融雪が進められている。

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