新潟県上越市南本町1の有沢製作所(有沢悠太社長)はこのほど、ガラス容器内で植物が成長して花を咲かせる「インビトロフラワー」の新製品を発売した。2015年12月に発売した製品の改良版で、専用のLED照明を使用しないため価格が3分の1に下がり、贈答用などに手軽に使えるようになった。通販サイト「アマゾン」などで購入できる。
「インビトロ (in vitro)」とは、「ガラス容器(試験管)の中で」という意味。最先端のバイオテクノロジーを応用したもので、植物がボトル内で最適な大きさに成長する。
植物は水分と栄養分を含んだジェルに植えるため、水や肥料は不要で手間がかからない。土を使わず、ボトルの中は無菌なので、食事をするテーブルの上にも置ける。新製品の特徴は次の通り。
- LED照明を使わないため、価格が安くなり、置く場所を選ばなくなった。
- 容器をプラスチックにしたため、割れてけがをする恐れがなくなった。
- 容器の内側を水になじみやすいような加工を施したため、水滴が付かなくなった。
- かわいらしい卵型のデザインにした。
直射日光が当たらない明るい場所に置けば、数週間ほどで開花する。花は1、2週間ほど咲き続け、条件が良ければ半年ほど楽しめるという。
光学材料技術部の渡邊彰課長代理は「今後は色々な植物を使った新製品を出していきたい」と話す。
製品は同社の中田原西工場で製造している。花はトレニア、ナツスミレの2種類で、ジェルの色がプレーン(乳白色)とブルーグラス(青いガラスビーズ入り)の2種類ある。価格はプレーンが1800円、ブルーグラスが2000円で、いずれも税別。ネット通販サイト「アマゾン」と渋谷ロフトで発売中。