紅葉見頃の苗名滝の遊歩道に発電所導水管から誤放水 36人が一時孤立

東北電力新潟支店によると2015年10月23日午後、新潟県妙高市の「苗名滝」周辺の遊歩道に、近くを通る水力発電所の導水管から誤って大量の水が放水され、一時36人の観光客らが孤立した。けが人などはなかった。

紅葉が見頃を迎えている苗名滝(2015年10月17日撮影)
20151017苗名滝

滝に向かう遊歩道の南側に高沢発電所(長野県信濃町)の導水管が通っており、同日までにバルブを開けて管の点検、補修を実施した。同日午後0時22分、バルブを閉めずに通水をしたことから、水が下に位置する遊歩道に向けて川のように流れ出したという。水は遊歩道を横切る形で約1時間流れ続け、紅葉が見頃の滝を見に来た36人が駐車場に戻れず一時孤立した。妙高警察署の救助、誘導により全員滝から戻ることができたという。
同支店では「ご迷惑をおかけした皆様に心からお詫び申し上げます。原因究明を詳細に行い、再発防止を徹底します」としている。

苗名滝は長野県との県境にある落差55mの滝で「日本の滝百選」に選ばれている。紅葉の見頃を迎えており、連日多くの観光客が訪れている。

現場の場所