衆院選新潟6区:自民党の高鳥修一氏が当選 梅谷氏僅差で及ばず

第48回衆院総選挙は2017年10月22日、投開票された。新潟6区小選挙区では午後11時前、自民前職の高鳥修一氏(57)が、当選が確実になったとして勝利宣言を行った。高鳥氏は無所属で新人の梅谷守氏(43)との一騎打ちを制して、通算4度目の当選を決めた。

自公政権の実績や政権与党の実行力を訴えた高鳥氏に対して、民進党の解党劇で無所属となった梅谷氏は市民連合と社民党、共産党などオール野党で戦ったがわずかに及ばなかった。

【新潟6区】選管確定
有権者数28万5999人、投票者数18万9377人、投票率66.22%

衆院選新潟6区 開票結果
高鳥修一 94,292票
梅谷 守 92,080票

高鳥氏

当確速報がテレビに流れると高鳥陣営が一気に沸いた。当選を決めた高鳥氏は勝因について「みんなの大きな輪。こんなに大きな輪を感じた選挙はなかった」と当選の喜びを語った。

万歳で当選を喜ぶ高鳥氏(午後11時前)
高鳥さん当選

高鳥陣営は上越文化会館に支持者約100人が集まった。午後8時過ぎ、各局の出口調査状況が伝えられると両者ほぼ互角。「大丈夫」の声も上がり、開票の行方を見守った。 午後10時45分に高鳥氏当確速報が出ると、会場が拍手と歓喜で包まれた。

当確速報に沸く会場
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午後11時前、支持者らの「よくやった!」の声や盛大な拍手に迎えられ、高鳥氏が会場入り。天井貞選対幹事長の音頭で歓喜の万歳。喜びを噛み締めた。 高鳥氏はマイクを握り、「本当に嬉しい。精神的にも厳しい選挙だったが、跳ね返すことができたのは皆さんのお陰。皆さんの支援の賜物」と喜びと感謝。今後は公約である幼児教育無償化などについて「しっかりと皆さんと交わした約束を実現できるよう、全力で取り組みたい」と語ったほか、10月22日は昨年亡くなった自身の母親の誕生日と言い、「みなさんのお陰で母に対していい供養ができた」と支持者に語り、深々と頭を下げた。

梅谷氏

梅谷陣営は約90人が上越商工会議所に詰め掛けた。午後8時からの選挙速報で自民党の優勢が伝えられると、支持者らは腕を組んだり、険しい表情でテレビを見つめていた。午後10時50分頃に高鳥氏の当確が報道されると、支持者からは梅谷氏の落選を残念がる声が上がったほか、深い溜め息が漏れた。

落選が決まり、支持者の前であいさつする梅谷氏(午後11時頃)
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3年前の衆院選に続いて2度目の挑戦となった梅谷氏は「3年前に敗れた時に一番悔しかったのは、(自分への票が)死に票になってしまったこと。そして今回も死に票になってしまったことが本当に申し訳ないし辛い」と肩を落とした。また、市民連合と野党各党の支援に感謝を述べ、「無所属として立候補したことに悔いはない。3年前に比べると遥かに今回のほうが手応えはあった。今後のことはまだ何も考えられない。自分を見つめ直しながら検討したい」と話していた。

高鳥氏の当確が伝えられ、落胆する梅谷氏の支持者ら
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近藤貞夫選挙対策本部長は敗因について「絶対に負けることのない枠組みを作ったし、これ以上の戦い方はない。結果として、自民党の底力を見せつけられた」と語った。