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上越市長選:現職の村山氏が薄氷の勝利 新人の中川氏は1462票差で惜敗

1年前

任期満了に伴う上越市長選は2017年10月22日投開票され、現職の村山秀幸氏(69)が新人で元市議の中川幹太氏(42)を破り、8年ぶりとなった選挙戦を制して3選を果たした。得票は村山氏の5万2609票に対し、中川氏が5万1147票と迫り、その差1462票の薄氷の勝利だった。

上越市長選 開票結果
村山秀幸 52,609票
中川幹太 51,147票

財政再建など2期8年の実績を強調し、地元経済界や各区の後援会支部など分厚い組織で臨んだ村山氏に対し、中川氏は特定の団体などから支持を受けず細かく市内をまわる草の根で市政の刷新を訴えた。大規模な集会などを開いてきた村山氏に対し、組織立った動きが見えないとされた中川氏だったが、蓋を開けてみれば、中川氏への支持が関係者の予想以上に市民に広がっていた。

村山氏「批判票受け止める」

村山陣営は、下源入の事務所で100人以上の支持者らが地元ケーブルテレビの開票中継を見守った。村山氏やや優勢で推移してきた開票速報の結果が午後11時には1000票差まで迫ると、重い空気が流れ、沈黙が続いた。午後11時35分、確定票が発表されると歓声と安堵の声が上がった。支持者からも「ひやひやだった」との声が聞かれた。会場には衆院選で当選した高鳥修一氏も駆け付けて固い握手を交わした。

当選を決めて万歳する村山氏
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村山氏は、僅差の結果に「候補者に力がないものだからこのような時間になってしまった」と前置きした上で「8年間訴えてきたことがこれほど厳しいとあらためて思いながら、次の時代にふさわしいまちづくりを進めていくことはぶれないでやりたい」と話し、多くの市民の支援に感謝した。報道陣の取材には「批判としての票をしっかりと受け止めて取り組んでいきたい」と話した。

飯塚義隆選対幹事長は「我々が訴えた村山市長の実績などが市民に届いていなかった。ここまで僅差になるとは思っていなかった」と話した。

開票速報の中継を事務所で見守る支持者ら
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中川氏「もう一歩足りなかった」 次回に意欲

市長選初挑戦ながら、現職に1462票差に迫った中川氏は「もう一歩足りなかったのは私の責任。届かなかった」と述べ、集まった約30人の支持者に深々と頭を下げた。支持者からは「よくやった」と大きな拍手が送られた。

敗戦の弁を述べる中川氏
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中川氏は、午後8時前に西本町1の選挙事務所に到着し、後援会長兼選対本部長の吉田侃氏(元中郷村長)や妻の明子さん、支持者らとケーブルテレビの開票速報を見守った。2回目の速報で村山氏との2500票差が、午後11時の3回目の速報では1000票差に縮まり、支持者の間には逆転勝利への期待感が漂ったが、同11時35分に確定票がテレビで速報され敗戦が決まると支持者からは「あー」という声が漏れた。

開票速報を見守る支持者たち
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稀に見る大接戦を展開した中川氏は「若者を呼ぶために何かを変えて前に進んでいかなければならないという流れは市民の心の中にあると十分にわかった。1人1人に訴え、しがらみのない中で実現していくやり方は、もう少し頑張れば実現できる」と述べた。「皆さんの期待をそのまま放置しておくわけにはいかない。もう1回頑張らなければいけない」と力を込めた。

吉田後援会長兼選対本部長も「僕の力が足りなかった。4年後は必ず幹太を市長にしましょう」と支持者に呼び掛けた。

報道陣の取材に対し中川氏は、目標とした市内全世帯を回ることができなかったことを敗因の一つに挙げたが、「やり方は間違っていない」とし、次期市長選への意欲を見せた。

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