上越市が社会教育館跡に直江津の基幹保育園新設へ 中央、古城の2園を統合

上越市は、同市西本町4の旧社会教育館・直江津図書館跡地に新たな保育園を建設する。新保育園は、市立中央保育園(中央2)と市立古城保育園(港町1)を統合した直江津地区の基幹的な保育園として2019年4月の開園を予定している。

中央、古城の2園の統合は同市の保育園再配置計画に基づくもので、このほど建設地が決まったことから、市は地質調査などの補正予算を来月開かれる市議会12月定例会に提案する。

2園とも建築後30年以上が経過し老朽化してるほか、中央保育園は背後に崖地を抱え、古城保育園は津波浸水想定区域内にあり、いずれも災害時の安全確保が課題になっていた。また、2園とも園庭と駐車場が狭く屋外保育や送迎時に支障をきたしているという。

新保育園は旧社会教育館跡と海浜公園の一部の約3400平方mの敷地に建設される。鉄筋コンクリート2階建てで、延床面積は約2000平方m。定員は200人を予定しており、現在の2園の園児数の合計181人とほぼ同じになる。新園舎は海に近いが津波浸水想定区域内ではない。

新保育園の建設場所

本年度は地質調査や基本設計などに着手し、2016年度には実施設計と社会教育館の除却工事を行う。2017、2018年度に新保育園の建設工事を実施し、19年4月の開園を目指す。