上越市が「ふるさとワーホリ」参加者を募集 ワイナリーや酒蔵で働きながら田舎暮らし体験

新潟県上越市は本年度、都市部の若者などに一定期間、地方で働き収入を得ながら“田舎暮らし”を体験してもらう「ふるさとワーキングホリデー」を実施する。同市への移住のきっかけづくりや地場産業の人手不足対策などが目的で、7月から参加者を募集している。

ふるさとワーホリ1

「ふるさとワーホリ」は総務省の制度で2017年にスタートし、2018年10月までに全国で約2300人が参加している。2週間から1か月間、地元企業や農家などで働き収入を得ながら滞在する。滞在中は地域住民との交流や地域行事に参加することもでき、旅行では味わえない“田舎暮らし”を体験する。1日あたり5000円を上限に滞在費用(宿泊代や勤務先までの交通費など)の助成がある。

地方移住のきっかけづくりとしては「地域おこし協力隊」があるが、協力隊は自治体の非常勤職員などとして過疎地域に移り住み地元の活性化に取り組む事業で、約3年間の移住を前提としている。ふるさとワーホリは期間限定で協力隊よりもハードルが低い。新潟県内では阿賀町と粟島浦村が実施している。

上越市ふるさとワーホリのちらし
ふるさとワーホリ

同市では本年度5事業所での受け入れを予定。現在の受け入れ先は岩の原葡萄園(北方)とよしかわ杜氏の郷(吉川区)で、時給は810〜1000円。岩の原葡萄園ではブドウの傘かけや収穫、ワインの瓶詰め作業を、よしかわ杜氏の郷では地酒の販売や在庫管理、酒造りの手伝いなどに携わる。

上越市自治・地域振興課は「当市に関わりのある関係人口を増やすことで移住や定住につなげていきたい」としている。

上越市のふるさとワーキングホリデー https://www.city.joetsu.niigata.jp/site/furusato/furusatoworking.html

ふるさとワーキングホリデーポータルサイト(総務省)https://furusato-work.jp/