新潟県上越市は2021年4月13日から14日にかけて市内で農作業用トラクター2台が盗難被害に遭ったと19日、発表した。場所は公表されていないが、2台は同一の個人所有のもの。トラクターはエンジンキーを抜いた状態で停車していたという。
同市農政課によるとトラクターは50馬力と51馬力の2種。所有者が停車中のトラクターを13日午後8時頃に確認していたが、翌14日朝、盗難被害に遭っていたことに気付いたという。エンジンキーは所有者が所持しているという。所有者は上越警察署に被害届を提出した。
同市によると柏崎市など県内で今月に入り、農場やほ場にとめていたトラクターの盗難被害が相次いで発生しているという。市は13区の防災行政無線などを活用し、トラクター盗難について市内全域に注意喚起した。
市は農作業が本格化するこれからの時期、盗難被害を防ぐために①エンジンキーは車体に置いたままにせず、必ず持ち帰る②警報器、ハンドルロック、タイヤロックなどの盗難防止用品を装着する③田畑に農業機械を放置しない④倉庫などに防犯灯、防犯カメラ、防犯警報機などを設置する⑤倉庫のシャッター前、敷地の出入り口など、想定される通路にトラックなどの障害物を置く⑥裏口の通路も忘れずに対策を行う--といった対策を周知している。
また、盗難被害に遭った場合や不審者、不審車両を見かけた際は上越警察署(025-521-0110)へ連絡するよう呼び掛けている。