ホーム > 2019/09

「国家権力がライオンなら憲法は檻」 弁護士がパペット使って立憲主義を解説

12か月前

国家権力をライオンに、憲法を檻に見立て、動物の人形を使って憲法を分かりやすく解説する講演が人気のはんどう大樹たいき弁護士(44)が2019年9月20日、新潟県上越市下門前のワークパル上越で講演した。クイズや人形を使った例え話、憲法に関わる時事問題など織り交ぜ、憲法や立憲主義について解説した。

動物のパペット(人形)を使って講演する楾弁護士
檻とライオン1

著書は2万部の大ヒット

広島県弁護士会所属の楾弁護士が2016年に発行した著書「檻の中のライオン」は、イラストを使って憲法の基本原則や条文の内容を分かりやすく解説した憲法入門書。2万部以上が発行され、著書をもとにした憲法講演は評判を呼び、全国各地で行っている。

通算380回目となった上越市での講演会は、木田2の上越中央法律事務所(所長・田中淳哉弁護士)が主催した。本県で初めて開かれ、市民など約20人が耳を傾けた。ヘッドセットマイクを使い、檻を壊そうとするライオンのイラストが描かれたオリジナルTシャツといういでたちの楾弁護士は軽妙な語り口で、約2時間半の講演中、会場は何度も爆笑に包まれた。

オリジナルTシャツを使っても解説
DSC_1632

暴れるかもしれないライオンは檻へ

楾弁護士は檻に入ったライオンの人形や新潟県弁護士会のキャラクター、ホワイトカンガルーの「まもルン」などを手に、「ライオンはみんなに言うことを聞かせる国家権力で、必要で頼りになるが暴れだしたら誰も止められない。だから、国民が作った憲法という檻の中に居てもらい、ルールからはみ出ずみんなを仕切ってもらう」と解説した。

「最近、檻が壊れていないか」

また、特定秘密保護法や安保法制、憲法改正の議論をふまえ、「動物園に行って檻に注目しないのは檻が安全なのがあたりまえだからで、憲法が気にならないのも憲法が機能しているから。でも最近、檻が壊れていないか。関心を持っていないと危ない」と警鐘を鳴らした。

「右とか左とかあっていい」

著書や講演が話題になり、「檻とライオンではなく鎖につながれた犬にすべきだ」とか「ライオンを檻に入れるのはかわいそう」などと、護憲団体や動物愛護の人からも批判されることもあるという。

「右とか左とかいろんな意見があっていいけれど、憲法が上、国家権力は下という法的枠組みの上下をひっくり返してはいけない。憲法改正を議論してもいいがライオンを縛っているのは檻で、前提となる憲法の仕組みを知った上で檻の話をしてほしい」と話した。

「檻の中のライオンプロジェクト」 ツイッター フェイスブック