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上越政財界 平成の巨星墜つ 前上越商議所会頭の田中弘邦さん死去

2週間前

上越商工会議所前会頭で上越の経済、政治の分野で平成の一時代を担い上越政財界の重鎮として知られる田中弘邦(たなか・ひろくに)さんが2019年4月11日午前5時53分、新潟県上越市内で死去した。92歳。遺族によると、病気療養中だったという。葬儀などについては「後日別途連絡します」としている。

田中弘邦さん
tanaka

田中さんは、20代で家業の造り酒屋「田中酒造」を継ぎ、1996年(平成8年)から社長を務めている。また曽祖父の代からの特定郵便局「谷浜郵便局」の局長を1948年(昭和23年)から2005年(平成17年)まで務めた。1989〜1995年(平成元年〜平成7年)には、当時の全国特定郵便局長会会長として活躍し、その後も「国営ではなぜいけないのですか―公共サービスのあり方を問う」(2004年、マネジメント社)を出版するなど小泉内閣で進められた郵政民営化に反対した。

上越商工会議所会頭には1997年(平成9年)11月に就任し、2016年(平成28年)10月まで7期19年間務めた。在任中は、北陸新幹線開業に向けた各種施策や上越火力発電所の建設工事など大規模プロジェクトを推進した。また国政から市政まで、上越政界の重鎮としても尽力した。

田中酒造のほかにも、東菱物産の社長、上越観光コンベンション協会会長、上越市の第三セクターであるエフエム上越、リフレ上越山里振興の社長も務めている。

遺族は「生前はお世話になりました。皆様の協力を持って現役のまま生涯を終えることができました。皆様には感謝申し上げます」とコメントしている。

村山秀幸上越市長コメント

村山秀幸上越市長は「経済界のみならず、ふるさと上越のまちづくりに大きな足跡を残され、貢献を頂いた田中様を失ったことに、巨星墜つの感があり、大きな悲しみと喪失感を禁じえません。県職員の時代から、様々な場面で親身になってご指導をいただいたことのあれこれが昨日のことのように思い出されます。生前のご功績を偲び、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます」とのコメントを出した。

高橋信雄上越商工会議所会頭コメント

高橋信雄上越商工会議所会頭も「まさに巨星墜つの感懐」とした上で、「商工会議所の発展と地域経済の振興に尽力されてきました。19年間にわたり会頭として2000を超える会員企業を牽引され大きな足跡を残された」とコメントした。

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