上越市沖に竜巻発生 目撃映像を一挙掲載 情報多数寄せられる

2017年9月30日午後5時半頃、新潟県上越市沖で竜巻が発生した。多くの読者から竜巻の写真と動画が上越タウンジャーナルに寄せられている。複数の読者の写真や証言を総合すると竜巻は午後5時30分頃から10数分間、上越市沖の海上に発生したとみられる。

竜巻は、発達した積乱雲の下で地上から雲へと細長く延びる高速の渦巻状の上昇気流を指す。新潟地方気象台よると、9月30日午後5時頃、上越市沖に強い雨雲があったため、同気象台では上昇気流で竜巻が起きる可能性があったとしている。


上越市在住の尾島翼さん(28)は春日山の上杉謙信公銅像前の駐車場から撮影。「午後5時36分くらいに下向きに尖った雲が見えて、だんだん下に筋が伸びていって竜巻になった。初めて見たのでびっくりした」と話した。

春日山の駐車場から尾島さんが撮影
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上越市夷浜の白砂貴裕さん(31)は、竜巻が発生して消えていくまでの様子を撮影した。「仕事を終えて直江津から自宅に帰る途中から竜巻っぽいものが見えていて、自宅に着いてから撮影した」と話す。「上と下から筋が伸びてつながって太くなり、下のほうから消えていった」(以下の写真1から5)。写真1〜5の撮影時刻は午後5時35分から41分までの6分間だという。

写真1(白砂さん撮影)
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写真2(白砂さん撮影)
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写真3(白砂さん撮影)
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写真4(白砂さん撮影)
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写真5(白砂さん撮影)
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上越市大潟区の大潟球場入口付近で近藤紀夫さん(48)が動画と写真を撮影している。竜巻は海上で発生したことが分かる。撮影時刻は午後5時53分から同6時の間だという。

動画(近藤さん撮影)

海上の竜巻(近藤さん撮影)
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松岡大輔さん(36)も大潟区で午後5時39分に動画を撮影した。竜巻が動く様子が見て取れる。


上越市上富川で午後5時半過ぎに撮影した田村育美さん(29)は「柏崎市に住む弟から竜巻の写真が送られてきて、外を見たら竜巻が出ていてびっくりした。10分くらいの間で上と下からつながって、その後離れて消えていった」と話した。新潟地方気象台によると、この日は柏崎市でも竜巻を見たという情報が寄せられているという。

同市上富川で田村さんが撮影した竜巻
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上越市頸城区の50代女性は午後5時半過ぎ、頸城区の農道で撮影した。

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上越市板倉区の宮嶋小学校のグランドから撮影した男性は「竜巻のようなものは肉眼でではもっとはっきりと見えていたが、5分ほどで形が崩れて消えた」。撮影時刻は午後5時16分だったという。

板倉区の市立宮嶋小グラウンドから撮影
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このほか、国府1の大島稔さん(71)も五智6の親鸞聖人上陸の地で撮影した。「5年前にも同じように直江津沖で竜巻を見たが、海の方に黒い雲が出ていたのでタブレットを持って出かけたら竜巻がでていた」と話していた。

こうした現象について、気象台は一般に、渦巻のしっぽ部分が海面や地上に達した場合を「竜巻」、達しない場合は「漏斗雲」と区別している。