千代の光酒造が映画「瞽女GOZE」とタイアップした限定酒を8月26日に発売

新潟県妙高市窪松原の千代の光酒造は、県内で先行上映中の映画「瞽女ごぜGOZE」(瀧澤正治監督)とタイアップした特別純米「瞽女」を2020年8月26日に発売する。

千代の光酒造の特別純米「瞽女」
千代の光「瞽女」表紙

瞽女は三味線を弾きながら村々を門付けして歩いた盲目の女性旅芸人。映画は“最後の瞽女”と呼ばれる三条市出身の小林ハルさんの半生を描いた物語で、長岡瞽女であるハルさんの幼少期から、さまざまな困難を経て親方になるまでを描いている。昨年県内各地で撮影が実施され、上越市内でも撮影が行われた。

特別純米瞽女は同社の池田哲郎社長が瀧澤監督から依頼を受けて企画された限定酒。これまで、映画制作に向けたプロモーション映像や英語版予告編制作のためのクラウドファンディングの返礼品などに使用され一般販売はしていなかったが、8月8日に県内で先行公開されたことから数量限定で販売する。

本県産の酒米、五百万石と越淡麗を使用した精米歩合56%の純米酒で、アルコール度は16度。通常、日本酒はもろみを圧搾機で搾り、原酒と酒かすに分離するが、遠心分離機を使用して遠心力で原酒を分離させている。ステンレス製の機械を使うことで通常使用する酒袋の匂いが酒に移る可能性がない上、密閉空間で圧をかけないことで、やわらかな口当たりと果実のような香りが広がる酒に仕上がっている。

映画に登場する新潟の雪のシーンを連想させる細かな「おり」が漂うにごり酒。ラベルは映画のポスターと同様に、書家の岡田凌雲さんが揮毫した力強い「瞽女」の文字が印象的だ。同社では「香りを楽しみながら味わってほしい」としている。 

720mlで税別1500円。一般販売の数量は300本。取り扱い小売店は同社に問い合わせる。0255-72-2814。 

▽映画「瞽女GOZE」公式サイト https://goze-movie.com/

▽千代の光酒造 http://www.chiyonohikari.com/index.html