上越地域医療センター病院に待望の常勤整形外科医が着任

新潟県上越市南高田町の上越地域医療センター病院(石橋敏光院長)に2016年10月、整形外科の常勤医師が着任した。これまで制限されてきた入院や救急患者の受け入れが強化される見込み。待望の常勤医師着任に同病院は「地域にとっても良いことだし、病院にとってもありがたい。入院患者の受け入れなどもスムーズになる」としている。

このほど着任した小坂医師
20161007センター病院常勤医赴任1

着任したのは小坂泰啓医師(58)。同病院の整形外科に常勤医師が赴任するのは約3年6か月ぶり。常勤医師不在期間は新潟労災病院、県立中央病院のほか、東京の病院に勤務する医師、計7人が非常勤として診察に当っていた。これまで外来診療は1診のみで、常勤医師不在のため、入院患者や急患の受け入れを制限せざるを得ない状況が続いていた。小坂医師が着任したことで、現在は外来診療が2診体制となり、診療曜日が拡大したほか、患者の待ち時間減少などにもつながっている。

小坂医師は1958年生まれ。富山大学を卒業後、医師として富山、新潟、静岡、福井の病院に勤務してきた。出身地の富山県富山市と妻の出身地、新潟県の下越地方のほぼ中心地、上越市で勤務することに決めたという。

「地域医療は大事。治療が済めば終わりではなく、ケアマネ、リハビリ、在宅支援をする人たちなどと協力しながら、長い目で(患者を)見なくてはいけないと思っている」と話している。