=2015月9月18日=
新潟県上越市は、街なかにある空き家を学生向けのシェアハウスとして活用する。高田地区で3棟の空き家を候補物件にモデル事業を進めており、所有者や学生などの意向を反映した上で来年度中の居住開始を目指している。
シェアハウスは、リビングや台所、浴室などを共有し、各住人は個室で生活する共同生活のスタイル。同市には上越教育大学と県立看護大学の2つの大学がある。高齢化が進む街なかに若い学生が居住することで地域活動活性化につなげようと本年度、国の地方創生の交付金(先行型)を活用して、意向調査やモデルプラン作成などを行っている。
同市では高田地区の町内会の協力を得て、利用な可能な空き家3棟を候補を選定した。7月に両大学の777人にアンケート調査を行った結果、回答した284人のうち47人が、町家を改修したシェアハウスに住んでみたいと答えた。
候補となった3棟の空き家については、8月に学識者による調査を実施し、実測図面を作成した。今後は別の専門の学識者にシェアハウスに改修するためのモデルプラン作成を依頼する。改修方法などを検討するため地域住民と学生が参加するワークショップを開催するほか、2つの大学の学園祭でも紹介する予定。
市建築住宅課では、貸出の形態や間取り、費用などについて学生、所有者などの意向を聞き、マッチングを行い、来年度中の居住開始を目指している。