インフルエンザ注意報発表 新潟県内1999年以降最速で流行拡大の恐れ

新潟県福祉保健部は2019年12月11日、県内のインフルエンザの定点観測数が1医療機関当たり10を超えたとして、インフルエンザ注意報を発表した。今シーズンは全国的に流行が早く、県内では2009年の新型インフルエンザ流行を除き、現在の集計方法となった1999年以降で最も早い注意報発表となった。

2019年12月2日から8日までに定点観測した1医療機関当たりの発生報告数は全県で13.47で、注意報発表基準の10を超えた。県内13保健所管内で最も報告数が多いのは長岡の24.00、次いで柏崎の21.00。上越保健所管内は14.90となっている。

今シーズンのインフルエンザは、県内では9月30日から10月6日の週に1999年以降、最速で流行期入りしていた。昨年シーズンは注意報の発表がないまま、2019年1月上旬に警報が発表されている。

県によると社会福祉施設や学校での集団発生も報告されている。今後全県で増加が懸念されることから、県は人混みを避けることや外出後の手洗いの徹底、マスク着用などを呼び掛けている。