11年ぶりにゴンドラ稼働 妙高市のロッテアライリゾートがオープン

新潟県妙高市両善寺の大毛無山麓で全面リニューアル工事が進められていた大型リゾート施設「ロッテアライリゾート」が2017年12月16日、待望の開業を迎えた。午前8時から中庭で行われたセレモニーにはスキーヤーら約4000人が詰めかけ、11年ぶりの再開を喜んだ。

待望の初滑りを楽しむスキーヤーやスノーボーダー
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韓国のホテルロッテが100%出資した「ホテルアンドリゾート上越妙高」(本社妙高市)が運営。2006年に営業を休止した「ARAIマウンテン&スパ」の施設をリニューアルし、スキー場のほか、チュービングやジップライン、ボルダリング、トランポリンなど通年で遊べる施設を新設した。

重光会長ら15人が並び行われたテープカット
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セレモニーでは韓国ロッテグループの重光昭夫会長が「このスキー場ができた当初から何回も来ているが、パウダースノーが素晴らしい。コース、施設も素晴らしく、もったいないと思った。ロッテグループの日本初のリゾート開発であり、頑張っていきたい」とあいさつした。

米山隆一県知事は「日本におけるスキーリゾート文化の第一人者になってほしい」とあいさつし、入村明妙高市長は「一番喜んでいるのが妙高市民、そして県民。田舎に国際化の波が来た」と力を込めた。

15人が1列に並んだテープカットでは、はさみが入ると同時に花火が打ち上がり、会場から大きな拍手が沸き起こった。

セレモニーの後は、長岡市出身のミュージシャン「スネオヘアー」のミニライブ、シーズンパスが当たる抽選会が行われた。先着500セット限定で割り引き販売されたリフト1日券5枚セットも人気を集めた。シーズンパスが当たった上越市の荒井祐海君(11)は「きれいな施設で楽しそう。10回ぐらい滑りに来たい」と喜んでいた。

膳棚ステーション付近からの眺望
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ゴンドラが稼働すると、パウダースノーを楽しもうと、多くのスキーヤーやスノーボーダーが繰り出した。標高1280mにある膳棚ステーション付近の積雪は213cm。雄大な頸城平野が目の前に広がり、多くの人がスマートフォンで撮影していた。

前施設によく通ったという東京都品川区の小海繁雄さん(68)は「久しぶりのコース。天候も良く、上部でカモシカ2頭と出会った。シニア券があるとありがたい」と話す。

長野県小布施町のプロスノーボーダー、小山絢子さん(35)は「スノボを始めた頃、1度来たことがある。海外にいるような雰囲気が再び味わえてうれしい。まだ雪が少ないので、ハイシーズンにまた来たい」と話していた。

米山県知事がレルヒさんに

オープンセレモニーに出席した米山隆一県知事が、県の人気キャラクター、レルヒさんの格好で初滑りを楽しんだ。

レルヒさんの格好で滑る米山知事
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特製の黄色いウエアに黄色い帽子、鼻の下に大きなひげを付け、林道下部コースをさっそうと滑り降りた。米山知事は「レルヒさんに(顔が)似ていると言われる。スキーは年に1回程度で、スノーボードもやる。スキーの腕前は(出身地の)“魚沼級”」と話していた。

このほか、ボルダリングやトランポリンにも初挑戦。軽快にこなし、運動神経の良さを発揮した。

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