2017年9月20日午後2時過ぎ、新潟県上越市浦川原区虫川にある国指定天然記念物「虫川の大杉」から煙が出ていると通報があり、消防が消火作業を行い午後3時22分に鎮火した。
虫川の大杉は樹齢1200年以上といわれ、高さ約30m、幹の周囲約10.6mの全国でも有数の杉の巨木。1937年に国の天然記念物に指定された。
地元有志の「虫川の大スギを守る会」によると、同会が8月下旬から樹勢回復のため、幹の穴をふさいでいた銅板を杉の皮に取り替える作業を行っており、この日は業者に依頼してハチの駆除をしていた。幹の穴の中で煙幕を使い駆除作業していたという。
消防が煙が上がる幹の穴に向かって放水した。
虫川の大スギを守る会の岩崎正一会長(61)は「少しでも長生きしてもらうための工事だったが、不慮の事故で残念」と話していた。
原因などについては上越警察署が捜査している。