工事順調 進ちょく率76% 12月オープンの「謙信公武道館」関係者対象に見学会

新潟県上越市戸野目古新田の上越総合運動公園内に建設中の「謙信公武道館」の関係者向け見学会が2019年5月14日、開かれた。北信越では最大規模となる柔剣道場を備えた施設の建設工事は順調に進んでおり、進ちょく率は76%。9月30日竣工、12月1日にオープン予定となっている。

新潟特産の安田瓦をふいた正面入り口
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県立の謙信公武道館は敷地面積約2万2950平方mで、延床面積は約1万3035平方m、2階建て。間口約146m、奥行き約54m、高さ約16mの城郭をイメージしたグレーの落ち着いた重厚な外観で、アプローチ道路からは建物の背後に上杉謙信の居城、春日山城跡が見える設計。正面入り口の横屋根には県特産の安田瓦がふかれている。

メインの大道場は北信越地域で唯一、柔剣道の公式戦8面分を確保でき、観客席は車椅子席54席を含み1074席がある。床下に空気を送る床ふく射式の冷暖房設備を備える。

北信越地域で最大規模の大道場
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小道場は2か所。畳敷きの柔道場は3面で、観客席は車椅子席31席を含む237席。板張りの剣道場は2面あり、冷暖房完備。弓道場も遠的と室内の近的の2か所あり、一部屋外の遠的には安田瓦がふかれている。このほか相撲場やトレーニングマシンを備えたトレーニングルーム、研修室、計4室の会議室などがある。内装の一部には県産の越後杉の縦格子が施されている。駐車場は300台。

2階の弓道場(遠的)
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1階の小道場(畳敷き)。柔道3試合が可能
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1階の相撲場
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民間資金などを活用するPFI方式で、鹿島建設を代表企業とするグループが建設し、2034年まで運営を担う。整備や維持管理などの総事業費は約90億円で、このうち建設費用は約65億円。地元の上越市は武道館を活用し、2020年東京パラリンピックのドイツ柔道チームでの事前合宿招致を目指している。

見学会に参加した県剣道連盟の浅原行雄副会長は「非常にきれいで、車椅子席など障害者にもしっかり配慮されたすばらしい建物と感じた。待望の武道館であり、武道の発展につながると思う」と話していた。

◇謙信公武道館ホームページ https://www.niigatabudokan.com/

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