新潟県上越市の市立水族博物館「うみがたり」は2019年5月18日から、腹部のみが白い珍しいナマコを展示している。旧水族博物館時代に全身が白いナマコを展示したことがあるが、一部が白いナマコの展示は初めてという。
今月中旬に糸魚川市の漁師が漁で捕獲し、同館に提供した。体長は約20㌢で、伸びたり縮んだりしながらゆったりと動いている。
日本近海でよく見られるマナマコという種類で、体色は通常、赤色に近い褐色や、濃い青緑色、黒色などがある。同館によると、全体が白いナマコは遺伝子の突然変異により色素のないアルビノ(白化個体)だが、今回のように腹部だけが白いものは、色素は作ることができると推測されるが原因は不明。
同館3階の「美しい日本海」ゾーンにある海藻のアマモ水槽で、キスやアミノハギなどと一緒に展示されている。
飼育スタッフの田原浩之さんは「珍しいナマコなのでぜひ見てほしい」と話している。今後、体色変化が無いか経過観察を行い、白化現象として記録していくことにしている。