新潟県上越市本町6の映画館「高田世界館」は2016年10月22日(土)、映画に合わせて踊っても、歌っても、騒いでもOKという、インド風の上映スタイル「マサラ上映」を初めて実施する。上映するのはインド映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』で、歌って踊る場面が随所に出てくる。
映画は“静かに見る”のが常識だが、マサラ上映では映画に合わせて踊ったり歌ったり歓声をあげてもOK。クラッカーを鳴らしたり、紙吹雪をまいたり、風船を飛ばしたりして、観客が主体的に映画に参加する。
日本では、2001年6月に大阪の動物園前シネ・フェスタで行われたのが、最初のマサラ上映とされる。その後、全国に広がり、各地の映画館、ライブハウスなどで実施されている。ミュージカル仕立てのインド映画上映の際に行われるのが一般的だが、今年2月には、兵庫県尼崎市で日本のアニメ映画『ガールズ&パンツァー 劇場版』のマサラ上映が行われている。
初のマサラ上映をする高田世界館では、インドの民族衣装を全身に着用すると一般入場料が500円引き、ターバンやヘッドアクセサリーを付けると300円引き、布をまとうと200円引きの「衣装割引」もある。
上野迪音支配人は「関西からマサラ上映ファンが駆け付け、盛り上げる趣向もある。踊りは上映前にガイダンスを予定しているが、自由に踊ってほしい」と話す。紙吹雪を用意するほか、クラッカーの販売も予定している。
入場料は、一般1500円、シニア:大学生1100円、高校生以下800円。上映は午後3時40分から。
『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』
2007年に製作・公開されたインドの映画で、インドの2007年映画興行収入成績ランキングでトップとなった。日本公開は2013年3月。
生まれ変わりの神秘と復讐劇をきらびやかな歌とダンスで映し出す。キング・オブ・ボリウッドこと、シャー・ルク・カーンが主演を務め、ヒロインを美貌の新人ディーピカー・パードゥコーンが熱演した。
1970年代のボンベイ(現ムンバイ)で、端役の青年オーム(シャー・ルク・カーン)はスター女優のシャンティ(ディーピカー・パードゥコーン)に思いを寄せる。実は、極秘で結婚していた彼女はお腹に子どもまで宿していたが、プロデューサーの夫に疎外されていた。ある日、シャンティがいる場所のセットで火災が発生。オームはシャンティを助けようとして炎の中に飛び込んでいくが……。(Yahoo!映画より)