ほくほく線12月1日から運賃10%値上げ 特急「はくたか」廃止で赤字

ほくほく線を運行する北越急行は2018年12月1日から運賃を10%値上げする。同社は2015年の北陸新幹線の開業で“稼ぎ頭”の特急「はくたか」が廃止され、運賃収入が大幅に減り赤字経営が続いている。運賃の値上げは経営改善を図るためで、消費税率アップに伴う改定以外では1997年の開業以来初。

ほくほく線
ほくほく線

初乗り普通運賃は20円増の170円に、犀潟―六日町間が970円から110円増の1080円など、20〜110円の値上げとなる。上越新幹線を利用する場合のJR線とあわせた直江津―越後湯沢間は1380円から110円増の1490円となる。

通勤定期も10%値上げするが、通学定期は据え置く。通学定期は中高一貫校の生徒向けに、高校生の8割程度の金額に相当する中学生用定期を新たに設ける。

値上げに伴うサービス向上策として、2024〜2029年度にかけて全車両を更新する計画だが、利用者から要望の高いトイレ付き車両の前倒し導入を検討するという。新しい全線1日乗り放題乗車券の発売やイベント列車の拡充なども実施する。

♢北越急行ホームページ https://www.hokuhoku.co.jp/unchinkaitei.html