新造高速カーフェリー「あかね」4月21日の就航前に試乗会開催

新潟県上越市の直江津と佐渡市の小木を結ぶ佐渡汽船の新造高速カーフェリー「あかね」の試乗会が2015年4月19日、直江津港沖で行われた。4月21日の就航を前に431人が真新しい船の乗り心地を確かめた。

あかねは、同航路では現行のこがね丸以来20年ぶりの新造船。二つの船を並べたような形の「双胴船」で、全長約90m、総トン数約5702t、旅客数672人、車両搭載台数は大型車7台と乗用車91台。速力は約30ノットで、直江津─小木航路を現行より1時間短い1時間40分で結ぶ。現行は1日1.5往復の変則運航だが、21日からは1日2往復の運航が実現する。

船内は前部で進行方向の景色が満喫できるレザーシートの1等席と布製シートの2等席ともゆったりとした作りで、売店や小さな子供が遊べるキッズルームもある。

進行方向の景色が満喫できる1等席
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1等席のラウンジ
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2等席
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試乗会には一般公募の250人と来賓らが参加。船は直江津港から沖に出て1時間ほど航海した。参加者は、席に座ったり、船内を歩きまわったりして乗り心地を確かめていた。

4歳の息子とともに試乗した佐渡市出身で上越市内に住む高校教員の女性は(43)は「想像していたより少し揺れるが、速くていい。これで佐渡が賑わってくれると嬉しい」と話していた。

佐渡汽船によると、今年のゴールデンウィーク(4月28日から5月6日)の小木─直江津航路の予約状況は、昨年同期の約6割増の約6200人と好調だという。

直江津港に停泊したあかね
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↓佐渡汽船公式サイト
http://www.sadokisen.co.jp/