強い冬型の影響で大雪に見舞われた新潟県上越市は2015年2月10日、大雪災害対策本部を設置した。積雪が3mを超えている安塚区、大島区、牧区には、多数の住家に被害が生ずる恐れがあるとして県の災害救助条例が適用された。
市によると、10日午前9時までに市内では多い場所で60cm以上の降雪があり、積雪は大島区で338cm、牧区で325cm、安塚区で311cmに達した。この3区には県の災害救助条例が適用され、一人暮らしの高齢者など要援護世帯の除雪費用の半分を県が負担することになった。
この3区のほかにも、清里区で267cm、中郷区で248cmと積雪の多い区もある。市では一人暮らし高齢者など要援護世帯への安否確認などを実施している。
市役所で開かれた災害対策本部会議で、本部長の村山秀幸市長は「今後天気が落ち着いてくると、雪崩などの危険も出てくる。困っている市民の声を聞き取り、最善を尽くしてほしい」と指示した。