上越妙高駅の発車メロディー 上越市がJRに提案した2曲は非公表

来年3月14日に開業する北陸新幹線上越妙高駅の発車メロディーについて上越市は2014年12月22日、2曲を選定しJR東日本に伝えたこと市議会新幹線・並行在来線等特別委員会で報告した。市は「JRからの要請」を理由に2曲の曲目ついて公表しなかったことから、議員から「市が自ら決めた内容を公表できないというのは問題だ」という意見が相次いだ。メロディーは来月、JRが発表する見通しだという。

上越妙高駅の発車メロディーの検討状況などが報告された市議会新幹線・並行在来線等対策特別委員会
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北陸新幹線の発車メロディーについては、糸魚川駅では相馬御風が作詞した童謡「春よ来い」が使われるなどJR西日本は、金沢から糸魚川までの5駅について12月上旬に発表している。

上越市はJR東日本新潟支社と今年7月から協議を始め、JRが市からの提案を受けてメロディー化する曲を決定することになった。親しみやすく地元にゆかりがあることや、著作権について市が整理することなどが条件。市では大学教授など音楽の専門家ら4人による選定検討委員会を設置し、2曲を決めて11月末にJRに伝えた。

市は提案した2曲について「JRからの要請により現段階では公表できない」と説明。これについて石平春彦議員が「市が自ら決めた結果を公表するのは当たり前のこと。駅名検討のときもそうしてきたし、こんなことも公表できないなら、市民との信頼関係はなくなる」と異論を唱えたほか、複数の議員が同様の指摘をした。

川上宏企画政策部長は「相手と仕事を進める中で一定のときまで公開を控えてほしいという要請を受けた。公開しないというわけではなく、決まり次第公開する」と答えた。