本町の再開発ビル「あすとぴあ高田」から生鮮スーパーが撤退

新潟県上越市本町5の再開発ビル「あすとぴあ高田」1階の生鮮スーパー「旬菜市場はるか」が売上不振のため閉店した。再開発ビルは国の認定を受けた中心市街地活性化事業で昨年4月にオープンしたが、2階のテナントはオープン以来今まで決まらず空いたままで、さらに今回、活性化計画で求められた生鮮スーパーがオープンから1年半余りで撤退した。ビルを所有する三井企画(三井慶昭社長)では今後新たなテナントを探すとしている。

あすとぴあは16階建ての複合ビル。1、2階が商業施設で、3、4階が駐車場、5階が市の文化交流施設。6〜16階の高層棟は分譲マンション。

あすとぴあ高田
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はるかは、あすとぴあのオープンに合わせて市内で生鮮品を販売している店舗の関係者らが新たに設立したグッデイ(久々江謙正社長)が運営。ビル1階の一角約390平方mで、生鮮三品や惣菜を販売してきたが売上不振で11月18日付で閉店した。

閉店の張り紙を出した旬菜市場はるか
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久々江社長は「開店した当初は売上が上がったが想定していたほどではなく、今年4月の消費増税後は頭打ちになった」と話した。

ビルを所有する三井企画では「市民の皆さんとの約束もあるので全く別のものというわけにはいかない。あらためて関係機関と連携しながら生鮮品を売るテナント誘致に努めたい」と話した。

あすとぴあ建設にあたっては、39億8000万円(当初計画ベース)の事業費のうち、国や市からの補助金25億円を活用している。市によると、今回の生鮮スーパーの撤退で、補助金返還などの問題は生じないという。市産業振興課では「撤退は残念。今後の新たなテナント誘致などについて事業者と連携して対応していきたい」としている。

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テナントが決まらないままの2階(2014年11月25日撮影)
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