新潟県上越市内で熊の目撃情報が連日相次いでいる中、2014年10月28日、同市立黒田小のグラウンドに熊とみられる足跡とふんが見つかった。同校によると足跡は長さ約20cm、幅約15cm。同校はこの日、グラウンドでの活動を禁止したほか、集団下校の措置を取った。
足跡は教職員が同日朝に発見。降り続いた雨のため、グラウンドは軟らかい状態で、足跡はくっきりと付いていた。駐在所や市や市教委に通報し、同市環境保全課が熊の足あとであることを確認した。
発見された足跡はグラウンドを横切り、校舎方面に進んでいた。校門正面にある畑にも足跡が付いていたことから、児童玄関前を通り、道路を渡って畑に入ったのち、やぶの中に逃げ込んだものとみられる。
校区内では10月25日夕方に地頭方集落内で、27日朝には朝日集落のはずれでそれぞれ熊1頭が目撃されている。保護者からも不安の声が上がっており、同校では児童と保護者に対し、熊よけのため児童に配布している鈴の持参を徹底したほか、当面の間、子供だけでの夕方の外出を禁止した。