還付金詐欺の不審電話? 上越市内で相次ぐ 市職員などかたる

新潟県上越市で2014年6月23日、市や県の職員をかたり医療費や市民税の還付金の手続きを促す不審な電話が相次いだ。被害は報告されていないが、この日だけで市には10件の問い合わせや相談が寄せられた。市は電話による還付金手続きの要請はないので、不審な電話があった場合、市や警察に連絡するなど注意を呼び掛けている。

振り込め詐欺_S

市によると、実在しない県庁医療保険課の職員で「ハヤシ」を名乗り「2月頃、青い封筒で国民健康保険の還付の用紙を送付したが、まだ手続きがなされていない」との電話があった。電話を取った市民は名前を間違えられたため、不審に思い途中で電話を切った。

また市福祉医療課という実在しない課の職員で「コイズミ」を名乗り、「3月頃、青い封筒にて過去5年間の医療費過払い金について用紙を送付したが、まだ手続きがされていない」という電話もあった。電話を取った市民は身覚えがなく不審に思い「もう一度言ってくれないか」と言ったところ、怒って一方的に電話を切られたという。

このほか市役所徴収課という同市には実在しない課の職員をかたり「市民税の還付金が発生した」との電話もあった。電話を取った住民は市民税の納付がなかったため、不審に思い途中で電話を切った。

市では還付金詐欺と思われる不審電話として、上越警察署に情報を提供。またホームページや安全メールなどで市民に注意を呼び掛けている。

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